3.メモリの種類と特徴

ICメモリの分類と特徴


●データを読み書きできるRAMと読むだけのROM
 ICメモリは、自由に読み書きできるRAM(Random Access Memory)と読出し専用のROM(Read Only Memory)に分けられます。



●電源を切ると記憶内容が消えてしまうRAM
 RAMは、一般に電源を切ると記憶内容が消えてしまいます。このような性質を揮発性といいます。RAM は、大きく分けてSRAM(Static RAM)とDRAM(Dynamic RAM)に分けられます。SRAMは、スーパーコンピュータの主記憶装置などにも使用する高速なもので、パソコンではキャッシュメモリなどに用いられます。高速ですが高価で、回路が複雑なため大容量化が難しいのです。

 パソコンのメインメモリには、DRAMが用いられます。DRAMは、しばらくすると記憶内容が消えてしまうので、一定時間(数ms)ごとに電流を流して、記憶内容が消えないようにするリフレッシュという操作が必要です。




●データを読むだけのROMだったはずが!
 ROMは不揮発性の読出し専用メモリで、電源を切っても記憶内容は消えません。単にROMといった場合は、製造時にデータが書き込まれたマスクROMを指します。

 製造時にはデータが書き込まれずに、後から書込みが可能なROMをPROM(Programmable ROM)といいます。ROMは読出し専用なのに…?と思うかもしれません。書き込めるといえ、書込みには時間がかかり、RAMのように頻繁にデータを読書きできるわけではありません。やはり、主に読出し専用で使う場合に用います。




 フラッシュメモリ(フラッシュEEPROM)は、EEPROMを発展させたもので、不揮発性ですのでROM に分類します。しかし、通常、フラッシュメモリと呼ぶように、小容量の記憶装置として、例えば携帯電話で電話番号の記憶などに組み込まれています。パソコンでも従来ROMを使っていたところに、バージョンアップが容易なように、フラッシュメモリを用いることが多くなっています。


メインメモリ


●ソフトウェアの大容量化でメモリの増設が避けられない
 メインメモリの容量が多いほど、パソコンを快適に使用することができます。現在は、64〜128Mバイト前後が主流ですが、Windows95発売当時(1995年)は16Mバイト、Windows98発売当時(1998年)は32M バイト程度が主流でした。ワープロソフトなどのアプリケーションソフトウェアはバージョンアップされるたびに多くのメモリ容量を必要とするようになるため、数年前に購入したパソコンにメモリを追加する必要に迫られることが多いのです。

 パソコンのメインメモリはDRAMが利用されることを既に説明しました。DRAMにもいくつかの種類があり、形状も異なります。メモリを増設する場合には、パソコンのマニュアルを見て、どのようなメモリを追加することができるのかを調べてから購入しなければ失敗します。特に、次のような点に注意します。

SIMMかDIMMか



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 増設メモリは、マザーボードの上に設置してあるソケットに差し込んで装着します。ソケットの大きさやピンの数にはいろいろなものがあります。SIMMの場合は72ピン、DIMMの場合は168ピンのものが一般的です。



 
 

パリティありか、なしか
 パリティチェックとは、データビットに1ビットのチェックビット(パリティビット)をつけて、データのエラーを検出できるようにしたものです。ICの精度が向上したのでパリティなしが主流ですが、パリティありが指定されている場合、パリティなしのメモリは使えません(逆は可)。